井上ジョー "Wankoro Boo"

犬コプター。

 

2021/04/21にリリースされたこの曲。よくもまぁ次から次へとキャッチーな歌を作るなぁと思います。

 

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ジョーさんは過去に "Bujujujujuju" ("Me So Tired" もそうかも) でネコについて歌っているほか、とある曲でもイヌについて歌っています。どの曲でしょうか?

 

冒頭に登場するドミトリーという単語。日本語ではあまり馴染みのないものではないでしょうか。英語で dormitory は寮を意味し、発音としてはドーミトリーが近いです。略して dorm と言ったりもしますね。

なぜ、knee とか hit のように英語で dormitory とせず、日本語でそこまで定着していないドミトリーという記載をしたのでしょうか。これには日本語と英語でアクセントの位置変化が一枚噛んでいます。

日英でアクセントの仕組みは違いますが、日本語ではミが強く(正確には高く)発音されるのに対して、英語ではドを強くします。これを歌詞に当てはめようとすると、dormitory ではフローに合わなくなるんです。歌ってみればわかると思いますが、あの段は四文字の偶数拍に i の音を置くことで韻を踏んでいるからですね。なので、なじみの薄い単語ではありますが英語ではなくカタカナで表記したんじゃないかと思います。

 

 

サビが頭に残りますねぇ。ラップはかなり聞かせに来てる感じがしますが、サビで WPM (単語を詰め込む量。BPM的な。) をぐっと下げて歌っています。とにかくキャッチー、誰にでも歌えるフレーズとなっています。

 

そんなサビに登場する「タノモシス・フンド」。hund はドイツ語で犬を意味する単語で、発音記号を見る限りではフントが正式なようですが、地方によって人によっては d の音が聞こえることもあるみたいです。なお、ダックスフントは狩猟犬として改良された種で、「アナグマ犬」という意味だそうですよ。

 

 

コメント欄に「トラップ」という音楽ジャンルについて言及している方がいましたんで、Wikipedia で得た情報をもとにどんなジャンルなのかご紹介しようと思います。

トラップというのはヒップホップから派生した音楽ジャンルの一つで、90年代のアメリカ南部が発祥だそうです。「トラップ」とはドラッグ密売所を指すジョージア州アトランタ(ざっくり言うとフロリダ州の北)のスラングとのこと。

このジャンルの特徴は、ハイハットのリズムパターンが複雑な打ち込みドラムと、薬物使用や暴力に主眼を置いた詩的な歌詞です。あまりたくさんの楽器は使わず、ビートを強く打ち出すことが多いようですね。近年アメリカでは主流なジャンルで、 Cardi BXXXTentacion などジョーさんが過去に紹介していたアーティストもこのジャンルでヒットを獲得しています。

都会暮らしから着想を得た歌詞というのも歌われることがあるそうですが、トラップについて言及がなければ厳密にはトラップミュージックとは呼ばないそうです。また、日本では低音がフィーチャーされればトラップミュージックと呼ばれがちですが、アメリカ的には手数の多いドラムとシンプルながら広がりのあるアレンジを重視しているように感じます。

というわけで、この曲が厳密にトラップミュージックであるかは断言できませんが、まぁ影響を受けていることは間違いないでしょうね。

 

 

ワンちゃんあるあるというとこちらの動画を思い浮かべた方も少なくないと思います。

 

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鋭い洞察力・ユーモア・イラスト・モノマネとジョーさんのすべてが凝縮されたこの動画、かなり印象深い内容なんですが、意外と再生数が伸びてなくて驚きました。他にもこんな動画もありますね。

 

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