井上ジョー "Golf Course Romance"

ジョーさんゴルフするのかなぁ。 

 

この曲は、2017年のアルバム 'Joepop #3' に収録されています。自身が ED になっちゃったときの体験...らしいです。

 


Naruto singer's song about Golf Course Romance - Lyric Video

 

 

MV は静止画のリリックビデオとなっていますが、この画像自体は2012年5月7日に Facebook に投稿されたものです。

 

ジョーさんの曲は半分くらい前奏なしに歌から始まるような気がしますが、そのせいもあってギターキッズが盛り上がれるような印象的なギターリフって少ないですよね。本当に個人的な好みの話ですけど、'ME! ME! ME!' の "零時" とか "Into Oblivion" とかのクールなリフをもっと作り出してほしいんです。このアルバムで言えば、系統は違えど "Plot or Flat" のブルージーなギターも好きです。

 


【ギターBEST 3】シンプルでカッコいいフレーズを弾く!(開放弦 Ver.)

 

まぁジョーさんの音楽的背景にこういったバンドがあるのは間違いありませんので、これからよりハードな楽曲を打ち出してくることもあり得ます。ポップさもジョーさんの魅力の一面ですが、ギター主体の曲もたくさん作ってくれると私は嬉しい。私は。

 

いきなり私の希望から入ってしまいましたが、というのもこの曲はわりとストレートなロックチューンだなぁと思ったところからだったんです。3ピースバンドでも勢いで演奏できるような曲って感じがして。シンセサイザーも使ってないですし。

ホントに息つく間もない曲ですよ。基本的に歌ってます。歌詞も結構単語数が多いですし、間奏も最低限しかない。同じアルバムだからか正直、"You don't need a passport to enter my pants" と雰囲気が似ててごっちゃになっちゃうこともあるんですが、これと曲の展開の仕方を比べてみると面白いかもしれません。進行だけで言えば、ギターソロをなくして、代わりに(?)最後にもうひとつパートをくっつけてみた感じですかね。歌ってる内容は違うようなちょっと掠めるような?

 

いいですよねぇ、「いい距離間の」異性の友だち。正確に言えば友だち以上恋人未満ってやつですか。多分この歌ではそれをもどかしく切なく思っているわけではなくて、信頼の最終形態っていうことなんだと思います。まぁ今のご時世ですから異性とか同性とかいった概念が絶対的ではなくなってますからあれですけど、それはあくまで社会的なマインドセットの問題です。私たちの桃源郷、思春期のあの頃には、それは呪縛になったりはたまた絆となったり。

そう思うと、この歌で出てくるような考え方って、いつものジョーさんが描く世界観より少し大人びてるように感じます。特に井上ジョー名義のころのジョーさんの中核となっているのはあきらかに高校時代の記憶で、それに対する一種のあこがれを作品にしているような気がします。だから、垢の抜けてない感じというか、青さというかを感じる。それと極上に相性がいいのが、青春真っただ中の甘酸っぱい恋です。"ふたりでひとり" とか "Magic" あたりを念頭に置いてるんですけどね。それらと比べると、この歌は一歩引いたような印象を受けます。もちろん you のことは大切に思ってはいますが、恋人を名乗ったりはしない。正直言ってゴルフとの関連性は私には見えませんが、(そういえば 'Salvage' 収録の "Aishiteru" で壮絶なゴルフ下ネタをかましてましたね)一つの美しい関係だと思います。

 

最後の第四段については多くを語らないこととしますが・・・

 

日本ではあまりそういったイメージはないように思いますが、ゴルフというものはロマンチックなスポーツらしいです。リゾートでイチャイチャしながらゴルフをする、というのが一つの休暇プランなんですって。もしくはゴルフはお金持ちのスポーツなので、ゴルフ場でうまいこと富豪とお近づきになって玉の輿を狙う、というようなこともあるようでしょうか。この曲で言えば前者の方ですかね。

 

ちなみに、サビ前で登場する laughing my ass off というのはおしりが落ちるくらい大爆笑するってことなんですが、省略して lmao と書かれることが多いです。SNS とかで見たことある人もいるかもしれませんね。超ウケるみたいな感じでメッセージするときにも使えるので、活用してください。

 


英語に聞こえる日本語(イギリス版)

 

この曲を聴いているとこの英国紳士を思い出します。