井上ジョー 'In a Way' 全曲紹介 pt.2
ここでは一曲一曲に焦点を当てていきましょう。
#01 Nowhere
ストレートなロックチューン。わかりやすくさわやかな味わいで、ライブ映えもする佳曲ですね。俺はこんな音楽を作ってるんだ! っていうのを高らかに宣言した、デビューアルバムの一曲目にはぴったりの楽曲かもしれません。MV のジョーさん with Friends、めっさカッコよくないですか? 5人ともキャラが立ってて、アニメとかドラマとか作れますよ。アルバム発売前からタイアップもついたみたいですね。
・日本テレビ「月曜映画」オープニングテーマ
・テレビ東京系 「JAPAN COUNTDOWN」 8月度オープニングテーマ
#02 覚醒
英詞と日本詞両方を堪能できる一曲。洗練されたクールな印象でありながら、疾走感の溢れるロックチューンとなっています。夜の首都高とかを走りながら、重点音強めで聴くのが風流じゃないでしょうか。曲が盛り上がるにつれてアドレナリンが出まくるでしょうから、どんどん加速していってオーバースピードしないように気を付けてください。
・'WHITE OUT 4~real snowboarder's compilation~' (2007/12/19) にも収録。
#03 パッパッパ
お姉さんキャラとの恋愛を描いたちょっぴりセクシャルな一曲。エレキギターがメインのロックサウンドではあるんですが、作風的にこのアルバムの中では少し浮いているんじゃないかという不思議な一作です。シングル曲 "考えたくない" とかこういうユーモア路線はジョーさん自身にもあるのでこういう曲があってもいいんですが、このアルバムにはあまりそぐわないんじゃないかという気がします。
#04 深海
海中から水面を見上げた時のきらめきが目に浮かぶような音作りに脱帽です。歌詞はわりとシンプルで単純なんですが、自分の無力さや所在なさからくる閉塞感だったり、傷ついても誰か大切な人との記憶を固く保持し続ける連帯感だったり、「若さ」を感じる一曲です。後半ではラップも入ってきていて、我らが新人はできることの幅を見せようと頑張っています。
#05 ハミングバード
デビューアルバムに収録された作品ながら最高傑作との呼び声も高い超名曲。逆再生の MV や重すぎる歌詞から、感情が爆発する変拍子アウトロに情感こもったまなざしまで、すべてが完璧な曲です。 さわやかでハッピーな曲を書く一方で、ジョーさんがこういう血の滴る刃のような内面を隠し持っているというのは、軽く衝撃的だったんじゃないでしょうか。内なる葛藤を昇華させた芸術作品です。
一曲ごとの紹介も随時書いていくのでお見逃しなく!